210223 生きることと推し俳優

たった数時間外に出ただけで目がとんでもなくかゆい。木としても本能としてそうしているだけであってこちらが怒るのはどうなのか、とも思うけれど、ならさっさと人間側の花粉への耐性をアップデートしてほしい。

 

ここ最近、輪にかけて人に会っていない。一年前こういう時勢になってから人に声をかけることが憚られるようになり、かつ私自身としても人にあいたいと思うパワーがあまりない時期だったためだ。そもそも恥ずかしながら高校以前の友人とのつながりを、大学進学時に無くしてしまったために、声をかけられる相手が大学時代の友人知人くらい、という少人数であるのも人に段々と会わなくなった要因だとも思う。

 

そうは言うもののもとから比較的ひとりの時間が好きなのと、勢いに任せて買った舞台のブルーレイや複数入会している動画のサービスがあり、その上この間容量を気にしなくていい通信環境を手に入れたこともあって、そこまで苦でもなく日々を過ごしている。と思う。

もちろんときどき人と話すのはとても楽しいし、会って話をしてくれる人たちの話はどれもとびきり面白い。ここ二年ほど、ずっと望んでいた凪のような日々を送っていることもり、その為に私から提供できるような話は殆どないのが心苦しいが。友人たちがいろんな場所で努力をし、頑張っている話を聞くのはとてもうれしいし、楽しい。特に大学時代など私が最も支離滅裂なメンタリティの時期だったのに、それを経ても私と友人知人でいてくれるのは本当に感謝しなければならないな、とも思う。

 

次は推し俳優の話をしようと思う。私には二年ほど前から推している俳優が一人いる。いろいろと2.5の演劇を見ている人でも名前を聞いてもたぶんぴんとこない、まだそれくらいの知名度の人。

きっかけは推しのキャラクターを演じてくださっていたこと、毎日コメディ系のアドリブシーンがあり、それがすさまじくうまかった。それから何となく惹かれてほかの舞台も見に行った。指先までの所作が美しいところ、男性的だけれどしなやかな動きで踊ること、善いひとであること、言葉の節々に思いやりを含ませられるところ、SNS投稿があまり豆ではないこと、「未来のこと」って題名で生放送を開いて見に行ったら凄くキラキラした目でバックトゥザフューチャーの話をみっちり一時間ほどしたこと。愛嬌のあるとても素敵な人だ。

所作で人に惚れたのは、彼が初めてだったと思う。力が入っているのに繊細で、ひとつの動きで演じる人物の人間性が詰め込まれている。彼がこれからどういうキャリアを積んでいくのかはわからないけれど、きっと俳優業を廃業するまで応援し続けるのだろう、私は。

 

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今日観た作品

①ミュージカル刀剣乱舞 幕末天狼伝2016

 ↳なぜか話が重いほうが舞台で、きらきらのほうがミュと覚えていたので一部の重さに吃驚した。そんなことある? 客席から聞こえる歓声にコロナ前を感じる、というか全くぼかしかけないスタイルなんだね。

好みわかりやすすぎるんだけど、やっぱり長曽祢虎徹が好きだなって思いました。史実人物キャストの演技でちょっと泣きました。色濃く影響を受けたもとの主と一緒に出てくると、何となくぐっとくるものがあるね。

 

②ミュージカル刀剣乱舞 壽 音曲乱舞祭 1/17夜公演

めっちゃいいらしいという評判を聞き、今日までが販売期間だったのでとりあえず買った。大変良かったです。どんどんばんばんな感じのお祭り一辺倒ではなくて、厳かな雰囲気もまとってた。あれだけ出演者が多いのにかなりセトリもバランスよかったと思う、毎日ちょっとずつ演出も違っていたと聞くのですさまじいな。

カーテンコールのとき、男士としてナチュラルに話できてるのもすごい。

蜻蛉切と長曾祢虎徹の色気がえぐかったね、流し目凄い。あと桑名江がきゃわでした。本当に好みがわかりやすいな、自分。